舌の上にできる舌苔は、口臭の原因になります。
この舌苔は、舌の汚れがたくさんたまることでできてしまいます。
舌苔がベットリ舌の上につくと、舌が白い状態になります。
こうなると、その舌苔から強烈な臭いが出てきます。
これは、舌苔そのものの臭いや、細菌が舌苔の中で活動して作る臭いです。
舌苔が舌の上にベットリとつくのは危険です。
こうなると、口が臭いのがさらにひどくなります。
口臭ケアをするには、舌に舌苔がたくさんつかないようにしなければなりません。
口臭の改善や舌苔の予防のために舌磨きをがんばっている人もいます。
確かに舌を磨くことも大事ですが、もっと大事なものがあります。
それは、唾液です。
唾液をしっかり分泌させることで、舌苔を予防することができます。
逆に言うと、唾液の分泌が少ないと舌苔ができやすいんです。
今回は、唾液が少ないと舌苔が大量にできてしまうことを私が痛感した出来事をお話しします。
これを読めば、舌苔を予防するのに唾液がどれだけ大事なのかあなたもわかることでしょう。
舌苔が人生で一番たくさんできてしまった日
実は、私は普段はあまり舌苔ができません。
うっすらと舌が白い状態です。
舌先と舌のまわりの部分がピンク色で、その他の部分が全体にうっすらと白い程度です。
これは、舌の色として健康な状態です。
その理由は以下の記事を読んでください。
⇒今すぐチェック!健康的な舌の色とはどんな色なのか徹底的に解説
そんな舌苔の悩みがあまりない私ですが、舌苔がたっぷりできてしまったときがあります。
あのときのことは、いまだに覚えています。
ベロをベーっとやって鏡に映したら、舌のちょっと奥のあたりにベトベトした粘っこい舌苔がたくさん積もっていたんです。
その時は、ビックリとショックが半端じゃなかったです。
人生で一番たくさん舌苔ができたときでしたね。
自分では自覚がありませんでしたが、息が臭いのも相当だったと思います。
朝の寝起きから夜までずっと口臭がひどい状態だったことでしょう。
(幸い、周囲の人がはっきり指摘してくることはありませんでした)
では、なぜこんなに舌苔ができてしまったのでしょうか?
舌苔がたくさんできてしまったときの状況
では、このときに何が起こっていたのかお話しします。
実は、入院中だったんです。
とある病気をしまして、2週間以上も入院していたんです。
その間、治療のために鼻からチューブが入りっぱなしでずっと点滴で絶食状態。
(こう書くと、医学に詳しい人は何の病気かわかるかもしれませんが)
なんにも食べたり飲んだりせず、ただ病室でずっと寝てました。
そんな状態が1週間以上続いたある朝、病室の鏡に映した舌にベットリ舌苔がついていたんです。
白いネバネバがたっぷりついている自分の舌。
こんなに舌が白いのは人生で初めてのことでした。
そのとき口の中はカラカラに渇いた状態だった
ずっと飲み物を口にしないでいたので、口の中はカラカラに近い状態でした。
点滴で水分は補給していたので、もちろん唾液は少しは出ていました。
それでも、口の中の粘膜が乾いているような感覚もしていました。
しかも、鼻からチューブが入っているので自然と口で呼吸してしまいます。
そのため、口呼吸になってますます口の中が乾燥してしまったのです。
唾液が少ないと舌の上の汚れを落とせない
舌苔は、舌の上の汚れがたまることでできます。
舌の上の汚れをずっと除去しないでいると、それが舌苔に変化するんです。
会話をしたり食べたりすると舌が動き、舌の上の汚れは唾液によってある程度は洗い流されて除去されます。
そのため、そんなに舌の上に汚れがたまって舌苔ができることはほとんどありません。
しかし、当時の私のような状態だったらどうでしょうか?
水をずっと飲まずに口の中を直接湿らすことはない。
最低限の水分をとるだけで、唾液の分泌量が普段より少ない。
食べたり会話したりして舌を動かす機会がほとんどない。
これが数日や1週間続いてしまうと、舌苔がたくさんできてしまうのは当然です。
舌の上の汚れが唾液で洗い流されず、ずっと取れないでたまり続けていったのですから。
もし、この状態がもっと続いていたら、さらに汚れがひどくなって舌が黄色い状態にまでなっていたかもしれません。
あと思い出していただきたいのは、この間の私はずっと絶食状態でした。
つまり、一切何も食べていないので食べカスが口の中に残ることはあり得ません。
それなのに、舌苔がたくさんできてしまったんです。
つまり、舌苔はずっと何も食べなくてもできてしまうものなんです。
舌苔は食べカスだけが原因ではないんです。
食べカスのほかに、口の中の粘膜や皮膚などがはがれて舌の上にたまって舌の汚れや舌苔になるんですよ。
何も食べなければ虫歯や歯周病にはならないかもしれませんが、舌苔はできてしまうということは覚えておきましょう。
また、舌苔には舌の表面を保護する役割もあるので、身体の機能として舌苔を作ることだってあります。
舌の上に大量にたまっていた舌苔が消えた大きな理由
では、このたくさんの舌苔がなくなって普段の舌に戻ったのは、一体どうしてだとあなたは思いますか?
その答えは、舌磨きをしたからではありません。
病室に舌ブラシなんて用意していなかったので、舌を磨くことは一切ありませんでした。
舌を磨くなどのケアをしなくても、舌苔はきれいになくなったんです。
実は、舌苔がなくなったのは食事をして水分をとれるようになったからです。
入院して体調がよくなり、流動食やおかゆなどを食べられるようになり、飲み物も飲めるようになりました。
すると、わずか数日後に舌を鏡に映してチェックしたら舌苔はなくなって普段の舌に戻っていました。
食べたり飲んだりすることでたくさん舌を動かすようになり、水を飲んで口の中を湿らせるようになりました。
また、水分もたくさん摂れるので唾液の量も増えました。
これによって、舌の上にたまった過剰な舌苔が唾液で洗い流されたのです。
何も食べない日が続いたのに、カラカラに乾いているような口の中で舌苔が大量にできてしまった経験。
食べたり飲んだりするようになったら舌苔がなくなった経験。
この経験で、舌苔の予防に唾液がとても大切であることを学びました。
自分自身の体で体験したので、本当に唾液が大切であることを痛感しましたね。
貴重な体験からわかった舌苔を予防するのに効果的な方法
私の体験談をもとに、舌苔の予防に効果的な方法をまとめます。
唾液の分泌量を増やす
今回の肝と言える要素です。
唾液が少なくなると舌苔がたくさんできて、唾液が増えたら舌苔がなくなった。
この体験から、唾液を増やす口臭予防法は間違いないと断言できます。
唾液の分泌量を増やしておけば、それだけで効果的な舌苔の予防になるんです。
赤ちゃんや小さい子供が舌苔や口臭に悩まないのは、いつも唾液がたっぷり分泌されているからです。
よだれが垂れるくらいまで唾液を増やす必要はないですが、水分補給で唾液の分泌をしっかり助けてあげてください。
しかし、年齢とともに身体の機能は衰えて唾液の分泌は減ってきてしまいます。
そこで、舌を動かすエクササイズや唾液腺をマッサージしてたくさん唾液を分泌させましょう。
舌のエクササイズやマッサージの詳しい方法は以下の記事で説明しています。
⇒どこでもすぐにできる口臭予防に効果的な唾液の増やし方
舌磨きをする
「さっき舌磨きをしなくても舌苔がなくなったと言ったじゃないか」とあなたは思ったかもしれません。
しかし、舌磨きが全く必要ないわけではありません。
ちゃんと舌を掃除してきれいにする必要がある場合だってあるんです。
加齢などの理由で唾液の分泌が減ってしまったら、舌の上に汚れがたまりやすくなります。
あなたが普段から舌苔ができやすいのなら、舌磨きによって舌の汚れや舌苔を落とすことは効果的な口臭対策になります。
ただし、舌磨きをやりすぎたり間違った舌苔の取り方をするのは絶対にNGです。
歯ブラシでゴシゴシ舌を磨いたり、歯磨き粉をつけて舌磨きをするやり方は絶対にダメです。
こういう舌の磨き方をすると、かえって口臭が強くなってしまうのでやめてください。
正しい舌磨きの方法と注意点は以下の記事にまとめてあります。
⇒知らないあなたは損してる!舌苔の落とし方と舌磨きの正しいやり方
唾液の働きを助けることを意識する
舌苔を予防するには、唾液がなくてはならないものです。
そこで、唾液の働きを助けることがとても効果的な舌苔の予防になります。
例えば、口臭対策のために口の中にシュッとスプレーするグッズがあります。
これで口の中の乾燥を防ぐとともに、口の中の殺菌や唾液が汚れを洗い流す手助けができます。
唾液の効能をさらにパワーアップさせて舌苔をなくしてください。
⇒薬用オーラクリスター・ゼロで取れない舌苔が簡単に自然に除去できる
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コメント
口臭に、舌は、知らなかった。
ありがとうございます。
唾液が、大切なんですね。
はっちさん
コメントありがとうございます。
口臭予防に唾液はとても大切なことなんです。
歯磨きをいくらがんばっても口臭が改善されないときは、意外と唾液に原因があったりします。